セクキャバを始めて、生まれて初めての強い高揚感と自己肯定感が湧き上がる感覚に、自分にはこの仕事しかない!とますます思うように。
その後数ヶ月で退店、次は風俗エステへ。
この時の年齢、確か23歳くらいかな。
風俗で数ある職種の中で何故エステ店を選んだかというと、ガッツリ粘膜接触のあるピンサロやヘルスやソープは体力と免疫力の無い自分はすぐに性病にかかってしまいそうな気がして怖かったし元々リラクゼーションなど人を癒す仕事に興味があって、求人に記載されていた「未経験でも専属講師の講習があるので安心!」という言葉に惹かれたから。(実際は講習なんて無いお店は山ほどあるので、そのお店はきちんと手厚い講習があったので本当に良かった。笑)
このお店は女の子同士の仲が良くて、こんな私にもたくさんお話ししてくれました。
関わるうちに、やはり風俗で働く女の子達は自分と性質がかなり近くて、自分の仲間はここにいたんだ。通りで今まで昼職では出会わなかったはずだ、と思った。
そして、この店で出会ったある女の子との出会いがちょっとした転機となります。
風俗エステの仕事に毎日楽しさとやりがいを感じていたけど心の中では「誰にも言えない、履歴書にも書けない仕事を続けていてもいいのか」「一体何歳まで続けるのか」という気持ちでいっぱいでした。
不安に目を瞑りながら過ごす事でだんだん心がおかしくなりそうになっていた時、
楽しいけどこのままでいいのか分からない。
でも昼職は苦しくなって続かないし、どう生きたらいいか分からない。
そんなことを待機室でたまに雑談する女の子に打ち明けてみた。
「全く同じ状況だから分かる。私も何度も昼職を経験したけど馴染めなくて上手くいかないことが多かった。
幼馴染に良い高校を出て良い大学に入って良い企業で働いている子がいて、その子と話すたびに自分とは全く真逆の人生で自分は何をしてるんだろう?と思うけど、最近は仕事が原因で鬱病になったり自殺しちゃう人もたくさんいるから… 私は私がそうならない道(風俗)を選んだよ。この仕事が合ってるし、私の目標は、とにかく死なないこと」
この言葉を聞いてスッと心が軽くなった。
何年も経つけど定期的に思い出すし、きっと一生忘れない。
私も、極端だけど今はとにかく死なないことを目標に。
幸いこの仕事が合っていてお給料も貰えてるのだから、世間からどう思われようとしばらく続けよう。
それでいつか、昼職でできる事を見つけたいな。
そう強く思うようになりました。
③に続きます